第4の猫
5月
庭先に現れた猫
近所を縄張りにしているボス猫?いや、あいつはもっと太々しい顔をしていた。こいつはまた別の猫かしら?若々しさを感じないボサボサの毛、飢えていそうな細い体、猫風邪か目ヤニが凄い。
近所のおじさんが犬を散歩中に言う
「犬のエサを盗み食いにくるんだわ、あの猫」
犬のエサ、、そこに反応してしまう。猫には不向きなものを・・・
6月
玉がやってきた日
じじぃと呼ばれるようになったこの猫は左前足を引きずってやってきた。パンパンに腫れているその足は、どうやらケンカして噛まれてしまったのだろう。玉にじじぃに、、どうしてこうも猫っていう生き物は人間を翻弄するのだろうか。
ただし、じじぃお前さんを病院に連れて行くことは出来ない。お前は生粋のノラだ。
栄養は与える。それで何とか自然治癒しておくれ。
7月
「治ったよ。ごはんくれ」
毛艶まで良くなりやがって。