外の世界
「サメ男さん」
「サメ子さん」
「一緒に遠くに逃げましょう」
「あぁ、遥か彼方まで…」
「・・・サメ子…」
おいら、探したろうか?
今朝、脱走したぶーちゃん
家の目の前の畑に、お弁当にと枝豆を収穫しに行ったとき、猫逃亡防止柵の鍵を閉め忘れたのが原因だ。肉圧で開けることを覚えてから鍵をかけるようになったのに短時間だから問題ないと閉めなかったのだ。収穫し終えて後ろを振り返ると大きな灰色猫がキョロキョロあたりを物色している。あぁ、、やってしまったと思いながらも慌てず優しく「ぶーちゃん、いい子ね」とゆっくり近づいてみる。だが、今回は捕まるものかとお腹をゆさゆささせながら逃げてしまった。これはマズい。走らないように驚かさないように後をつけるも大きな灰色猫はスタコラサッサと逃げてしまう。近所にはノラ猫も外飼いの猫もいっぱいいる。ケンカして怪我でもしたら、事故にあったら、、気が気じゃない。でも、このまま追いかけても捕まりそうにもないので一旦家に入る。網戸越しにぴーちゃんが唸っている。見るとエアコンの室外機の上から家の中を覗く大きな灰色猫。ちゅ〜るを片手にそっと近づきちゅ〜るでおびき寄せる。ノラ猫を卒業して4年目か?小心者であることは変わらず、そして極上の味を知ってしまった大きな灰色猫はちゅ〜るの誘惑には勝てなかった。
サメ子を探さないと・・
だめですか?