猫白血病キャリアと診断されて
血液検査の結果を待つ車の中では
何の不安も心配もしていなかった。
ガリガリな体と貧血であろう少し黄色がかった鼻や肉球は、いま与えている子猫用フードでそのうち改善するだろうし、涙を流していた目は足と尻尾にまとわりついたトリモチが目に入った為の結膜炎と診断されていたから。
あとは貧血の改善をみての避妊手術の相談だな、と。
診察室に入ると
獣医さんの顔と声が暗い
「残念なんだけど・・・」
猫を保護して飼うのは5匹目だが
獣医さんにそんな顔をされたのは初めてだ。
「猫白血病ウイルス 陽性」
聞いたことはあるが詳しく知らないので説明を受ける。
私の顔からも笑顔は消える。
生後6ヶ月の玉の”発症しない確率は低い”
短命
闘病
何もかにも涙が止まらない。縁あって我が家に来た玉の一生を見る覚悟は、瞬殺で崩れ落ち心を砕いていく。闘病・・何よりもそこに気持ちが揺らぐ。1年半前天国に旅立ったツナの闘病、その姿、その最期、、どれほど辛く切なかったか。今もまだ引きずってやまないほどなのに、家に来てわずか4日目の玉の最期をそこを考えなくてはならないなんて。この小さな体の玉に待ち受けているであろう闘病を果たして精神的・金銭的に支えて行けることが出来るのだろうか?
先住2匹の健康体が当たり前になっていた、そんな中で見せつけられた現実は暗くて重い。
可愛いね、玉