2階に住むもの
我が家は築50年ほどだろうか。
部屋の壁は砂、廊下はじゅらく
断熱材はおろか隙間だらけ
ビー玉は勢いよく転がる。
2週間程前にやってきた、小さくて骨が浮き出て今にも消えてしまいそうな儚げな子猫の玉ちゃん。鳴く声も小さく走り回ることさえしない。数歩すすめばゴロンと横になってしまう。こう言っちゃなんだが、口からは生臭い匂いがしたんだ。天国に召されたツナの最後の息と同じような匂いを吐いていた。思ってたんだよ、もしかしたら仕事から帰ると玉は遠くに行ってしまってるんじゃないか?ひとり心の中でそう思わずにはいられず胸が締め付けられる日々を過ごしていた。友人には「やつれた?」確かに精神的に辛く、先の見えない暗闇にいるようだった。
ドタンバタン
1階にいると、信じられないくらい大きな音が響く。古いから致し方ないのかもしれないが、騒々しいことこの上ない。
ただし上にいるのは・・玉ちゃん1匹
家に来てからというもの1日3食、バクバク食べる。ちょっといい加減にしとかないとヤバいくらい食べる。子猫ってこんななの?よく分からんが元気になって欲しいと願い欲するだけあげてたら、日に日にたくましく毛並みもよろしくなって。死臭はどこへやら今は全くしないよ。
狩りが大好き
走り回るの最高
大きな声でアピールもするよ
早く2階に来て遊んでー!
じゃないと2階から出ちゃうよー!!
2週間前の玉ちゃんと、どこかで入れ替わってしまったのであろう玉ちゃん
元気いっぱいの玉は更に可愛い。え?女の子だよね?幾度となくタマタマを確認してしまう、、部屋に入ると襲われ獲物になる私、なぜゆえ。ニックにはひたすら甘えるらしい、どうゆうこと?